アマチュア無線のススメ(娘達の4アマ講習会受講)

dacyan

2014年11月30日 16:19



ども!dacyanです

今回もキャンプネタではございません。
このブログを始めたころに、なんか記事(ネタ)を書かなきゃとアマチュア無線のことを触れたんですが、
最初に免許をとった35年以上前は携帯・スマホ・ネットもない時代で、当時のコミュニケーションツールとして中学・高校時代は無線三昧でした。

その後、「わたスキ」(私をスキーに連れてって)でのブームを知ってるかたは同世代ですね(笑)

私の初めてのテント泊は、キャンプの為でなく学生時代に山から無線をするためでしたし・・・

携帯やネットの普及で衰退の一途をたどっていましたが、昨今の山ブームや災害時の連絡用など、少しだけ見直されてきたりもしてます。
無線機も通信だけでなく、GPSロガーが標準でついている携帯用無線機もあったりします。

そんな枕話のあとは・・・先日、子供達が免許取得したお話です。

 
本題に入る前に、無線の免許取得について少々説明を・・・

アマチュア無線技士(ハム)の資格には1~4級まで4つあります。
一般的には1・2級を上級、3・4級を初級と区別されます。
昔は、3級を電信級・4級を電話級と呼び名でしたが操作範囲緩和にあわせて変更されました。

国家資格なので、取得するには基本的に国家試験に合格する必要がありますが、
初級の2つのグレードは、養成課程講習会を受講して修了試験に合格すれば同等とされ免許が取得できます。


で!本題です。

一番メジャーな協会(JARD)が開催する養成課程講習会の場合、
期間限定ですが、青少年の免許取得推進で高校生以下は4級アマチュア無線技士講習会費用の
一部(15,000円)を運営母体の協会が補助(助成)してくれます。
(2013年度は、中学生以下だったのが高校生まで補助対象が拡大されました)

昨年、知ったときは上は既に対象外で下は小学生だったので受講は可哀そうかなぁと
思っていたときに今年の助成範囲拡大!
この情報を知ったとき、親のエゴで「子供に免許取らせたい熱」が一気に上昇(笑)

ちなみに、
国家試験を受けて免許取得するまでの大よその費用は
 受験料 4,950円 + 勉強用参考書1,200円位 + 免許申請1,750円 = 約8,000円

講習会+修了試験の場合は、
 講習会費用(教科書・問題集・免許申請費含) 22,750円
 今回の高校生以下の学割?補助適用で 22,750円 - 15,000円 = 7,750円

補助対象の学生ならどっちで取得しても費用は変わりません。!
(ちなみに、講習会での合格率は90%以上・国家試験は70%くらい)



ただ、スマホなどでLINEやメールなどコミュニケーションツールが氾濫するご時世で
無線の必要性を説くのは無理が
嫌々受講させるというのもどうかと思うので・・・個々の性格を利用してアプローチします

高2と中1の姉妹。まずは長女攻略へ!

駄 「無線の国家資格取ってみない?」
子 「なんかの役にたつのぉ?」
駄 「無線に興味がなきゃ、すぐには特にないかも・・・・」
  「でも、ちゃんとした国家資格だから取得したら一生モノだよ」
子 「もしかして、履歴書とかに書ける?」(今後の受験や就職の資格欄を意識する年頃ですな)
駄 「もちろん書けるよぉ~!公的資格だし、災害時のボランティアなんかでも使えるかもしれない」
子 「受けたいけど、難しくない?」

  キタ! その言葉!待ってました

駄 「講習会なら出題範囲が限定してるし90%以上の合格率!ママも免許持ってるし」(嫁は2級です)
子 「受けてみようかなぁ」 (親2人が持ってる資格というのが娘心をくすぐったようです?)


そうなると・・・次女は簡単です

駄 「お姉ちゃんが無線の講習会を受けるけど、どうする?」
子 「ん?」
駄 「お姉ちゃんが合格すると悔しくない?」
子 「悔しい!受ける!」 (歳が離れていても、妹目線だと姉は何でもライバルなんです)


講習会は、岐阜市内で開かれるCQオームさん受付の日曜2回コースを申し込みました。
事前の勉強は、学業優先で一切なし!初日に配布される問題集と教科書入手してから翌週最後に
実施される修了試験対策を1週間でしようという算段です。

受講者は40数名で内訳は、あくまでも見た感じで・・・
学生風 約10名(大半が中高校生(女子3名))
職業ドライバーさん風・猟友会風 :20名強?
残りは、会社員風・行政などボランティア目的風など様々な感じ。

管理者の方に聞いたら補助がでるようになって学生の比率が多くなっているらしいです。

ダンプやトラックの職業ドライバー風の方々が多いのは、
昔は違法CB無線や無免許ハムが多かったのですが、違法無線を警察が取り締まれるようになってから、合法的に免許を取得者が増えているようです(利用用途は同じなんでしょうけど)
チャンネル独占とかバンドプラン逸脱とか、正規に免許とったら守ってほしいですけどね・・・・

そんなわけで、受講者は・・・下は10代前半から上は60代まで幅広い講習会でした。

講習会は、2日間で延べ10時間の講義+修了試験1時間かかります。
(コマ内訳は法規6時間、無線工学4時間で全コマ出席で修了試験資格ができます)

講義中や試験中は受講者以外は入れないので、子供から聞いた感じでは、
講義は教科書ベースで進められ、試験にでる重要ポイントは講師がマーキング指示・・・時々雑談。

講義の感想を娘達に聞いたら、学校とは違って内容も新鮮で思っていたより面白かったそうです。

ただ・・・場内のオヤジ臭がすごかったらしい(笑)


教材として「教科書」と「模擬問題集」(法規・無線工学で各6枚(10問/枚))づつあります。
つまり、60問+60問の模擬問題集ですが試験はここから10問ずつ(計20問)出題されるようです。
単純に計算すると、6枚2科目=60問+60問なんですが・・・・・
内容を確認していくと、重複問題があり整理すると各科目30問(計60問)
(4択問題で、試験では選択肢の順番が変わるようで、ちゃんと内容を覚える必要があります)

試験の合格ラインは各科目ごとで6割合格(つまり各10問中6問正解)です

講習会毎に講義の1コマの時間割や進めかた違いがあるようですが、
今回は、初日が法規6時間で2日目が工学4時間+修了試験1時間の配分でした。

法規は1日目に講義を聞いているのと常識的に覚えやすいので大丈夫そうだったのですが、
無線工学は、女子中高校生には用語など意味不明で覚えるのが辛そうな感じした。

試験までの1週間の事前勉強用に、問題集から整理した30問のみ切り貼りして手作り問題集にして、
問題の意味や用語を子供でわかる言い回しで解説してから、問題と答えの覚えかたを教えたら、
すぐに満点か1問ミスくらいまでいけるようになります(若い子は頭がやわらかいのでうらやましい)

そうそう・・
会場で休憩時間のときに、講師の方(といって無線好きのおじさんですので私と同種?)と話しましたが、
学生は普段から学校で勉強・テストをやっているので、覚えるリズムが分かっているので心配することないらしいです。

逆に、中高年のかたのほうが、普段から講義を聴く・問題を解くという世界から離れてみえるという点と、
「席に2日間座ってれば必ず合格」などと周りから吹込まれて、試験対策を何もしないからもみえるらしく、
そんな方々を合格ラインへ引き上げるのが大変だと話されてました。

中には「業務でいるんや!仕事でレポート送らんといかんから!」と堂々と話されるかたが見えましたが、
ハムは仕事で利用することは電波法では法律違反です(仕事には業務用無線をお使いください)。

「仕事でいるから勉強やらんかったけど合格させてくれ」って、仕事利用も問題ですが・・・
本当に必要なら寝る間も飲む間も惜しんで勉強するもんだと思いますけどね(笑)

試験前の休憩時間など見ていると、講師が合格がヤバそうな席を回りながら短期集中で指導をされてました。

残念ながら、講師の努力むなしく・・・力およばなかった方が数名みえたようですが。

講習会の修了試験とはいえ国家試験に代わるものですから年配の試験官が協会から派遣され、
粛々と進行しますので「ちゃんと合格点に達しない受講しただけでは免許はもらえません」

でも「事前に出題されるであろう問題を60問」を覚えれば大丈夫なんですけどね。

60問って多そうですが、意外に簡単に覚えれるような問題ばかりです。
6割合格なので・・・あやふや部分があっても各科目4問は間違れますし(笑)

国家試験との違いは、覚える問題の数と講師による解説の有無でしょうか?
書店で売っている1,000~1,200円位の参考書を1冊分の勉強(丸暗記)が必要ですが、
講習会は、修了試験にでるポイントを中心の講義&覚えるべき問題数が少ない。

そんなわけで、口の悪い方々は講習会費用が2万強のため「免許を金で買う」と揶揄したりします。

個人的な意見ですが、国家試験受験用に一番売れている参考書は「暗記本」です。
結局、内容を理解して勉強というよう暗記で合格を目指すかたが大半なんです。

どうせ、暗記で取得するなら少しでも電波法令や無線工学などを講義してくれる講習会のほうが
単純な暗記より、頭の隅にでも雑談も含め無線に関する知識がつくのでいいと思います。


学割補助がない場合、大人だと国家試験受験との差は約15,000円
色々な資格取得の有料セミナーなどと比べれば、2日間(10時間)15,000円のセミナーってそんなに高くないと思いますけどね。
頭の中が真っ白からでも、講習会を受けて少しだけ覚えるとこ覚えれば、簡単に合格できますから。

さ~て、わたスキ世代のお父さん・お母さん! 登山用に携帯プラスワンと思ってみなさん!お子さんと一緒に受けて見ませんか!


 
【講習会開催日程】

 日本アマチュア無線振興協会(JARD)
  http://www.jard.or.jp/yoseikatei/course/schedule/choice.html

 QCQ企画(民間の講習会)※料金体系が少し違います
  http://www.qcq.co.jp/ykk/34ama/34ama_top.html


GPSロガーが標準でついた山で遊ぶ人向けのトランシーバー例



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P.S ちなみに・・・娘2人は無事合格できました(その時の合格率93%位?)

 ※覚書きメモ

 【受講~免許証入手までの日程感】
  9月初旬に講習会申込み
  10.19&26(日) 養成課程講習会受講(26日:修了試験)
  10.31(金) JARD HPで試験結果発表
  11.07(金) 合格通知到着(郵送)
  12.02(火) 従事者免許証到着(郵送) ※受講開始から約1ケ月半

 【無線局免許状取得までの日程感】(総務省東海総合通信局/電子申請/技適機種のみ)
  12.02(火) 総務省HPより電子申請用(lite用)ID申込み
  12.05(金) 電子申請用ID到着(郵送)
  12.05(金) 夜:電子申請 事前チェック&申請 → ステータス「到着」
  12.08(月) 朝:ステータス「受付処理中」→ 昼:ステータス「審査中」
           →夕:ステータス「手数料納付待」(申請料の納付メール着)
           ペイジーでATMより申請料を納付 →支払後:ステータス「審査中」
  12.09(火)  免許状返信用封筒を当該通信局へ送付
  12.10(水)  午後:ステータス「審査終了」
  12.11(木)  無線局免許状(コールサイン付与)到着(郵送)


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